恋におちたら。

ドラマ「恋におちたら～僕の成功の秘密～」の４巻と５巻を観ました。前回は１巻を借りて、気になって、すっ飛ばしました笑。やっぱり高柳さんと七海さんのシーンは素敵すぎて言葉にできないくらい。あんな夫婦になれたらいいなと本当に思う。後半になるにつれて島男の顔が豹変して鬼みたいで、怖かった苦笑。家族の前では穏やかな表情のはずなのに、言葉だったり内面が真っ黒になってて、何十億のお金を扱うと、感覚がおかしくなって何かに憑かれるようになるんだろうなーと思った。そんな島男の買収劇に圧巻。社長交代のシーンが印象的で。何とか買収されないよう動き回っていた高柳社長が「ロイドか…」と 天を仰ぐのが、切ない。何もかも金で買ってきた男が全てを金で失った瞬間。そしてやってきた島男に余裕で対応する。その時点ですでにロイドの操り人形だってことを見抜いていたんですよねー。自分の大切に育ててきた会社を奪ったロイドを恨んでも、島男のことは恨んでなかった。なんて器の大きな人なんだ！一緒に戦ってきた社員に「そこ、あけてくれないかな」「…じゃな」と去っていく。かっこよすぎる…！！なんだかんだ言って、金の亡者だったのかもしれないけれど、社員を大切にしてる社長だったんですよね…高柳さんも島男も。あの濃ゆすぎる（失礼笑）ロイドの社長の態度があまりにも、社員に対してひどすぎて…。人が居なければ会社はやっていけないのに、株だけでなりたってると思ってる社長なんて…ほんとについていきたくない。それを我慢して、押し込めて働いてる社員が凄いと思った。島男は変わってしまってもアイランドの精神を受け継いだ宮さんと谷原さんに感動でした。あの二人でため息つきながら喫煙所にいるシーンが何気に好きです笑。あのコンビのシーンは和むんだよなぁ。最後の方は島男も鬼から眼が覚めてよかった～！！あの顔はほんとに怖い苦笑。あの香織が届けた原点のロボットと高柳の言葉が、ロイドに裏切られて、社長を辞任してからも周りを恨み、卑屈になってた島男を元の姿に呼び戻した。よく考えたら、第１話と考え方が高柳と島男で逆転しちゃったんですよね。高柳と島男はお互い学び、影響を受けて変わっていった結果こうなった。最初から引き合う同士だったんだなぁ。唯一七海が嫉妬するのが島男だと言うのが、真逆なようで似ている男二人が信頼しあえるビジネスパートナーになれる証なんだなと思う。長くなったので続く！！笑


社長の座を失って絶望の中、バーで酒を飲み、雨の中を傘を差さずに歩く高柳。森村に刺されて倒れてしまう。会社を辞め、病院に駆けつけて献身的に看病する七海。やっぱり仕事のパートナー以上に、お互いを必要としていたんですよね。高柳の意識が戻って「…生きてたんだ」と一言。七海が「こっちも大変だったんだから」と気丈に振舞いつつも、「スタートに戻っただけじゃない…」と寄り添う。一瞬、ピュアの最終回が脳裏をよぎり、ぐっときてしまう。会社を立ち上げる時から一緒だった二人。あんなに生き生きと仕事をしてた人が、うつろな表情で全くしゃべらなくなってしまったら、どう接していいかわからなくなってしまいそうですね。精神的に落ちてしまっていて首も腕も全く動かさない…それなのに、点滴抜いて、ひとりで車椅子で屋上に行き、手すりを持って物憂げに外を眺めている、今にも飛びそうなときに、七海が「飛ぶの？」と声をかけてぎりぎりの所で助かる。本当に全身全霊を絶望や失望感にまかせて、髭もそのままに、自分をさらけ出している姿に思わず絶句してしまう。あんな姿観たこと無い！でも大切な人が自分の前で素のそのままで、さらけだしてくれるって一番嬉しいことかもしれない、とも思った。
美術館で、過去の父親との葛藤からお金に対する考え方があまりに極端で「やっぱり芸術もお金しだいなんだな」と疑いもせず言ってた高柳が、再び美術館に七海と車椅子で訪れて「こんな、こんな綺麗な画だったんだ…」と言うシーンに思わず感動しました。あの時、変わることができた瞬間だったのかも。あと朝早くにそっと抜け出し、車椅子で墓参りをして手を合わせ何ともいえない表情に、これが彼自身にとっても改めて向き合おうと思うきっかけだったんだろうなぁ…と思いました。失踪した高柳を必死で探す七海。車椅子で帰ってきた高柳が穏やかな声で「ただいま」「…おかえりなさい」には泣きそうになった。「父親のところに行ってきた」の後の無言で七海の瞳を見て、２回うなづいた姿に、全てを伝えていて素敵だなぁと思いました。
「大切な人が幸せになってくれればいいの」って七海のように本気で言えたら幸せだと思うし、そんな風になりたい（＊＾－＾＊）