月夜。詩をかいてみた。

違う道を歩いていたはずなのに
気づけば同じ道の上
出会いなんか些細なことだと思ってた僕に
ひとつひとつ教えてくれた

壊れかけた何かをつなぎとめたくて
無我夢中で届けと叫んだ言の葉
一瞬たりとも目をはなさない君が
愛しくてたまらなくなる
あれから幾日経ったの
君がくれたただひとつの物語を
その意味をずっと考えていた

君の気持ちに悲しいくらい気づいてしまった。
僕と同じだということを
そばにいたいと痛いくらい思うのに
なぜ隣にいれないのだろう。
言葉にすら出来ない想いは空を舞うの
見上げれば月。
せめて光りで包んでいてほしい

どうして信じてあげられないの
どうして待ってあげられないの
ちゃんと笑顔で逢いたいと願ってるのに
あふれる涙さえ受け止めてくれたのに
やさしすぎる君のこころさえ
壊してしまいそうで怖くなる
叫びだしたいこの想いを
穏やかな月。
どうかやさしく見守っていて

ポプリのうた005.

『青空』
どこにいるんだ
彼は見上げて
声に出さずに呟く
屋上の端に腰掛けて
ながくながく
話しかけている
その姿は時を越え
あの夏の記憶と共に
いつまでも、ずっと
私の中に今も尚
まぶしいくらい
輝いているんだ
どこの誰よりも
あなたの事を信じている
私が側にいた
悲しいくらい季節は
あっという間に
流れ去って
いつしか一つ二つ
年月が経っていた
あるがままの君でいて
その願いだけを
心に秘めて
相変わらず
ただ真っ直ぐに
前を向いて
歩いてるよ
逢いたい気持ちと
感謝の気持ちが
入り混じって
どうにか生きてみる
不器用で仕方がない
私だけど
あなたの言う希望に
出会うために…

remon

ポプリのうた004.

『雨』
よりに限って
今日も雨
しかもどしゃ降り
いつかの自分の涙みたいだと
ふと思ったりもするんだ
悲しくなんかないよ
確かにあの日は震えてて
どうしようもなく悲しかったけど
何かが救うはずだから
彼は確かに知っているから
ほんとの私を
いつも誰かが
見てくれているものだと
教わった
雨はなぐさめてくれる
雨音がさんざめく心に寄り添うんだ
悲しくなんかないよ
誰かが笑う日のために
信じてみる
あなたの希望を

remon

ポプリのうた003.

『もみじ』
紅く染まる
手のひらのように
紫をまとう人々
街へ集う
白い息に手をこすり合わせながら
みんなの所へ
待っているあなたのもとへ
ほっぺは紅く
紅葉のように…
あなたの温もりを想いながら
泣いた日も
あったねと
懐かしく思えるように

remon

ポプリのうた002.

『カメラ』
ある瞬間が
瞳の中に映り
この一時に感謝して
取り込んでみる
黒い魔法の箱に
もしも移り住むことが出来たなら
その素敵な世界に
飛び込むことが出来たら
僕の心まで夕焼け色に染めて
あたたかな気持ちになれるのに
求めている時には現れず
忘れた頃にあらわれる
まるでいたずらっ子のように…
くすぐるんだ
この世界は

remon